仄暗い朝

遠くエコーした声が窓に張り付いた
砂漠の襞に埋もれた人形が笑いながら指差す
幼稚な太陽が騙し続けた過去を暴き
気取った三日月が息苦しい情熱をフリーズドライした
予感する人を容赦なく穴に突き落とし
冷たい視線を浴びせる群があり
貪欲に餌食を求めていた
仄暗い朝に喜劇と悲劇の区別はつかない
今日もまた、繰り返す