Rubyの真髄
まず、YuguiさんがRubyについて語った。
Rubyは本当に、昨今のある程度知られた言語たちに比べて真新しい点というのはないと思うんです。言語機能に関してはまつもとさんが常々おっしゃってるとおり「C言語で実装してある処理系の間であれができるこれができるというのを競っても意味がない」ですし。構文もどこかで見掛けたようなのを細かくチューニングしているに過ぎないわけです。
Rubyはなー、本当にブロックの終わりがendであることとメソッドがオブジェクトでないこと以外は極めて普通だと思う。逆に、なんで他の手続き型/オブジェクト指向/動的強型付言語はRubyじゃないんだろう。
これに対して、Rubyの言語デザイナであるまつもとさんも応えて、
「なんで他の手続き型/オブジェクト指向/動的強型付言語はRubyじゃないんだろう」というのは、私にとっても興味深い謎である。現時点では「デザイナーの趣味が違うから」以上の答えを持ってない。
とのこと。
で、私が思う、Rubyの新規性・特異性。
- 新しい挑戦がない。(保守的)
- 様々な特徴を止揚するのではなく、一体化した。(一貫性)
- 書きやすさ、読みやすさを重要視した。(自然さ)
一貫性があるのに(私にとって)自然に書けるというのがとにかく魅力。
普通、新しい言語を作ろうとしたら新しい目玉の機能とか追加したくなるもんだと思うけど、そういう作者側の理屈ではなく、どうすれば使い易いかという末端のユーザの視点で考えられたという感じかな。
なんとなく、松下電機というか松下幸之助さんを思い浮かべた。