モナドに関する現状での理解

何故か、何故か、Haskellを再び勉強しだした。
今日読んでいたのは、

頭の方から少しずつ読んでいた。でも、網羅しようとはしなかったけど(網羅しようとすると根気が続かなくなるんだよね)
で、モナドのとこまで読み進めて、なんとなく「モナドの雰囲気」が理解できたようなので忘れないうちに書いておく。
(私の理解であり、無保証。指摘歓迎)
Haskellモナドって、「都合の良い公理系、法則という成分できた硬い殻」かな。
たぶん、モナドが難しいのは、モナドというもの自体にはそれほど意味がないからだ(ろう)。モナドは中に何かを入れて、利用して初めて意味だったり価値だったりがわかるものなのだ(と思う)。ビニール袋は非常に意味・価値があるものだけど、それはモノを入れないときよりも袋に入れたときの方が運びやすいからであって、そのものに意味・価値があるわけじゃない。
こんな感じかな?まぁ、でも、ビニール袋で何かして遊ぶことができるように、想像力豊かな人たちがモナド自体で色々と遊んでいたりするんだろうなぁとか想像する。
このアイデアのヒントになったのは、以前買っておいてあまり読んでいなかった「超要約で世界の哲学を読む」という本。この本の中に、ライプニッツの「モナドジー*1の要約があった。ちなみに、この「モナドジー」とHaskellの「モナド」が関係するかは知らない。
以下、その「超要約で世界の哲学を読む」からの引用・まとめ

  • 物体は複合体であり、単一の実体からなります。この単一体がモナドであり、単一ですから部分はなく、広がりも形もなく、そのため分割もできません。
  • モナドは神が創造・絶滅するものであり、被造物がモナドを変質、変化させることはできません。また、モナドにはそこを通って出入りするような「窓」はありません。
  • しかし、モナドも変化します。それは、他のモナドとの「交通」によって起こります。窓のないモナドは、他のモナドとの交通によって、一が多を表現しつつ自己表出するのです。モナドはすべてのモナドと結びあい対応しあう、宇宙を映し出す鏡であるという意味で、モナド自体が宇宙全体に開かれた「窓」だといっていいでしょう。

(「モナドジー」(短編) ライプニッツ[1646-1716])

雰囲気ですよ、雰囲気(笑)
追記:予定調和とは - はてなキーワードを読むと上の内容とは矛盾するとこがあるように思うけど、気にしない。「超要約」なので省いたのだろう。内部を覗かなければ同様の外見であるようだし。(全然違うのかな?)