マックス・ヴェーバーって凄い人だね

顔恐いけど、凄い人(笑)
著書の「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 (岩波文庫)」の中で、「資本主義の成立には禁欲的な宗教が必要だった」みたいな話を論じているらしいです。(禁欲的な宗教の「合理性」が重要らしい)
以下、「経済学をめぐる巨匠たち (Kei BOOKS)」からまとめたもの。

ヴェーバーによると、資本主義の精神とは

  1. 労働そのものを目的とし、救済の手段として尊重すること
  2. 目的に対して合理的に判断すること
  3. 利子や利潤を倫理的に正当化すること

である

プロテスタントの中でも超・禁欲的なカルヴァン派が、その合理性から考えついた解釈は、「隣人達が本当に必要としている物を生産し、適正な価格で市場に供給する事によって得た利潤は、隣人愛を実践した事の証明である。すなわち、労働は救済の手段であり、その結果として得る利潤を最大化することは寧ろ倫理的義務である」ということであった。

なんか、世界が裏返ったみたいで面白いなぁ。現在では、色々反論があってこの説が正しいかはわからないらしいけど、とても面白い。
ふと、これで考えたんだけど、欧米の富豪さんたちがよくドーンっと寄付するのはこのプロテスタントな気質がなお残っているからなのかな?(全員ではないだろうけど)欧米の人はガッポリ稼いで、隠すことなくド派手に使い、または寄付することでお金を巡らせているのかな、なんて。
その点、日本人では稼ぐことがあまりよく思われていないから、おおっぴらに使わないお陰でお金は一部に溜まり、寄付することも自慢するみたいで恥ずかしいと。
・・・うぅ〜ん、さすが日本人。独善的だ。
って、まぁ全部妄想なのだけどね。「金は天下のまわりモノ」です、はい。
あと、非営利と営利の対比ということで、昔買ってまだ読んでいない「利益が上がる! NPOの経済学」って本を思い出した。すこし関係があるかもしれない、かもしれない。
てか、読みたい本がどんどん増えていく・・・