スカイ・クロラ

実は大学生のとき「スカイ〜」を途中まで読んだまま放置してた。正直、つまらないと思ってた。なのに今は猛然と、続編を追いかけるかのように読んでいる。作品は変わらないのだから、俺が変わったのだろう。
一つは、読む力、読むスピードが身に付いたからかもしれない。おそらく、森先生が狙う緩急で読めるようになったんだろうと思う。空を泳ぐスピードと感情が絡む一瞬の永遠。
もう一つは、俺もちょっとは大人になったからか。故郷は遠きにありて思うもの、ではないけど、もう簡単には戻れないモノとしての「子供」の魅力に惹かれるようになったのかも。壊れるくらい純粋で素直な気持ちに憧れるってのは、つまり、それを失ったってことかな。
今、「ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)」を読んでます。

スカイ・クロラ (中公文庫)

スカイ・クロラ (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

あ、それと、「ナ・バ・テア」の文庫版解説(よしもとばななさん)が素晴らしい。この解説だけでも、森先生ファンにはメインディッシュ。