変で良い、変が良い

長いけど面白いよ。かのポール・グラハムですよ。*1

アウトサイダーは、自分がいる位置のメリットをよく知っておくべきだ。「冒険できる」っていうことはすごく貴重なんだ。凡庸な人も優秀な人も、みんな安全性をあまりに重視しすぎる。誰もバカに見られたくはないだろうが、でもバカなこともできるってことは、すごく重要なんだ。自分の考うることのほとんどが愚かでないなら、たぶん保守的すぎる。その問題を四方八方から批判的に検討していないんだ。

そう、私は保守的過ぎる。と、自分では思ってる。

私はすべての言語は、C言語Unixのように、その言語で書く大きなアプリケーションと同時に設計するべきだと思う。

これは、コヴィー「7つの習慣」でいう所の「目的を持って始める」かな。

インサイダーの技術そのものが弱点になることがある。ある人がいったん何かに熟達すると、そればっかりをして過ごすことになりがちだ。この種の集中は、たしかにすごく価値がある。専門家の技術の多くは、誤った道を切り捨てる能力だ。しかし集中には欠点もある。他の分野を学習しないし、新しいアプローチにも気づかない。

リリー・フランキーさんの『素人の力』っぽい。

敷かれたレールの上で働くのは、楽なだけでない。ふつうインサイダーは、自分たちを永続させる既得権を持っている。ある新理論で有名になった教授は、それを乗り越える発見をすることはないだろう。

「成功体験」の話。最近の経営関係の本を読まないといけないなぁ。

アウトサイダーは単にフリーなだけでなく、安く、シンプルなものを作ることを強いられる。どちらも成長にはよい投資だ。安いものは速く広まるし、シンプルなものは素早く進化する。

イノベーションのジレンマ」に関連。

責任は優秀さの職業病だ。

よく匿名性の議論が巻き起こるけど、より広く無責任についての議論も必要ではないだろうか。

もし私が20代に戻ってやり直せるなら、何かをハックする時間を、もっと増やしただろう。その世代の多くの人と同じく、私もまた、自分が何をすべきかを悩んで多くの時間をムダにした。さらに私は素材作りにもある程度の時間を費やした。悩む時間を減らし、もっとなにかを作るべきだったんだ。何をすべきか分からないなら、何でもいいから作れ。

誰かに「資格がない」と指摘するのは、人種差別に訴えるのと同じくらいの悪あがきだ。それは単に「私たちは、あんたみたいなのが嫌いだ」という発言の正当化にすぎない。

優れた会社が有名になったその何かを作ろうとするのではなく、その名声を奪うような何かを作るために働こう。

目から鱗が落ちる言葉のオンパレード。引用してると切りがないな。