ワクワクの作り方

このプレゼンをご覧ください。

プレゼン

Steave Jobsの真似は中々できないけど、がんばれば岩田社長の真似はできる。つまり、このプレゼンからは「学べる」ということ。
私が思うに、Jobsのプレゼンがすばらしいのは、

  • 内容を極限に削ってある(ワンフレーズ)
  • 話が上手い(ユーモア)
  • カッコいい(資料もJobsも)

って理由。
だけど、岩田社長のプレゼンは、別にそんな言うほど「削って」ないし、「カッコいい」わけでもない。まして、ユーモアなんて最後の似顔絵くらい。
私が、岩田社長のプレゼンから学んだことは、

  • シンプル
  • 物語
  • コンセプト
  • 良いもの

「状況をどう分析・把握し、どう考えたすえの結果なのか」というストーリーが明快な論理で述べられていた。考えに考えた上でのこと、というのが非常に良くわかった。つまり、共感させられた。
また、岩田社長はプレゼンの最後にコンセプトを繰り返した。Wiiという製品そのものではなく、Wiiのコンセプトを伝えることが期待を高め、関心を集めることに繋がると考えたからだ。そして、それは正しいと思う。
そして、何より発表する対象が良くないとダメだなと。Wiiはすばらしく考え抜かれた製品だ。プレゼンの技術云々の前に、良いものを作らなければいけないなぁと、当然のことを痛感した。

Nintendo

上のプレゼンを見終わったあと、任天堂はゲームの会社ではなく、アップルと同じようにユーザ・インタフェース(UI)の会社なのだなぁと感じた。
マイクロソフトは後追いでアップルに対抗するけど、任天堂は意識せずに色んな場面でアップルとバッティングするだろうと思う。それは、やっぱりユーザ・インタフェースでありハイ・コンセプトな会社だから。
思い返せば、歴史的にも任天堂とアップルは似ているのではないか。

  1. 初期に爆発的な人気を得て
  2. 遅れてきたヤツに抜かれて
  3. 苦悩の道を細々と生き抜き
  4. 携帯機器で大ブレイク

対応は

アップルも任天堂も、大変な苦難があったから大きな視点の転換(パラダイム・シフト)ができたのだろうと思う。
それにしても、敵(マイクロソフトソニー)の動き(VistaPS3)まで似てるから面白い(笑)

WiiiTVと未来

この方の指摘は正しい。ただ、「アップルのiTVが『目的』で任天堂Wiiは『手段』」というのをほんの少し掘り下げてみる。
iTVにもWiiにも目標(コンセプト)がある。どちらがより高い目標(ハイ・コンセプト)を目指しているかが問題だと思う。そして、「手段」といわれているように、Wiiの方が大きな画を描いている。(今の情報だけでみると)
だからといって、「Wiiが勝つ」とも言えないのが難しいところですなぁ。
 
う〜ん。リビングがこれからの世界の最前線になり、Webの進化とならぶ波になる。いや、Webの進化を丸ごとリビングが飲み込むのか。で、「パソコン」のない世界と。
YouTubeなんかの動画配信も含めて、Webもどんどんとリビングに近づいている。利用する環境、物語を想像することでもっと新しいWebサービスのアイデアが生まれるかもしれないなぁ。