ソフィーとは知恵のこと

BS2で深夜、映画「ソフィーの世界」があってたので見た。中々面白い。
ソフィーの世界」って、昔よく売れた小説だよね?なんか興味はあったけど今まで読む機会がなかった。新聞のTV欄で見つけたとき「おぉ、映画になってるんだぁ・・」と。で、見たわけ。
物語は一通の手紙から。「世界はどこから来た?」「あなたは誰?」もうすぐ15歳になるソフィーは、不思議な声と野良犬に導かれ森の小屋へ。ファンタジーな展開で神話から現代思想まで。ギリシャ、中世、ルネサンスフランス革命ロシア革命と駆け足で振り返る。そして、少女は哲学する。
一応、小説だから伏線を張ったり、メタなことをやってみたりする。主題である少女の成長を邪魔しない程度に、難しい話を抑えている点も良かったと思う。また、映像自体の美しさはあまりないけど、場面転換などに工夫がされていて物語の不思議さに合っていた。
・・・でも万人受けはしないだろうなぁ(笑)理解できないことをそのままにして次へ進める人じゃないと楽しめない、たぶん。あと、細かいとこに執着する人ね。僕はあまり考えすぎないタイプなので結構楽しめましたよっと。
 
追記:この映画で、テーゼとアンチテーゼ(とジンテーゼ)の話がちょっとわかった。つか、ヘーゲルさんだったのね(笑)
追記2:なんか書評とか見ると賛否がわかれてる(笑)この話で哲学を学ぼうってのは期待しすぎだよな。もっと物語として、せめて科学・哲学史への入り口として楽しむのがいいんじゃないでしょうかね。